絵本の役割
- 幼児期は耳の時代といいますが、「聞く」ことの訓練になります。
- 語彙(ボキャブラリー)を豊富にします。
- 4歳前後になるとそれまで経験したことをイメージ化することが活発になりますので、想像力を養う助けとなります。
- 物語の人物に感情移入し共感する心を養い、情操を育みます。
- 親と子、先生と園児など絵本を通しての交流は、子どもの情緒を安定させ、円満な人間関係を育てます。
絵本の選び方
- はじめは、短く繰り返しの多いもので登場人物や起承転結がはっきりしているものを選んで下さい。
(例)「いないいないばあ」、「おつきさまこんばんは」、「大きなかぶ」、「3匹のこぶた」など。 - 余り複雑なもの、イメージを描きにくいものや怖いものは避ける。
挿絵が内容に見合っているかも配慮してあげて下さい。
読み聞かせの注意点
- 「自分で読め」と強制しない。
文字が読めることと、文章の内容が理解できることは別です。 - 教育の押し売りをしない。
「犬が何匹いる?」「オオカミはどうして悪いの?」など質問や読み終わってからの教訓めいたことは言わず、子どもの感想に共感しましょう。 - 同じ本でも要求されたら何度でも読む。
子どもは何度でも同じものを読みたがります。大人の読書の次元で考えないで下さい。子どもは、繰り返しを好むのは、同じ音や音声を聞くことを何度も確認しながら楽しんでいるのです。聞くことのトレーニングをして聞きたがっています。 - 親が、その本に興味を持ち、楽しんで読み聞かせる。
大人が他のことに気を取られていると子どもは敏感だからすぐ分かります。
一緒に楽しむ雰囲気が絵本好きな子に育てます。 - 注釈は最小限度にとどめる。
子どもから質問があれば答えるが、そうでなければいちいち説明しない。
絵本を読ませることを強いることをしない。
何か不快な経験があれば、絵本の楽しさを身に付けることができなくなります。
本好きになる子は、早くから自分で読むようにし向けられた子どもではなく、むしろ比較的大きくなるまで読んでもらった子だと言われています。
将来読書好きな子どもに育てるには、他の教育や躾と同じで、自発的に読みたくなるような環境づくりが必要です。
親子の対話のきっかけとして家庭での読み聞かせをされてみてはいかがですか。