大切なことは、大人が決める
時々保護者の中には、土曜日に「子どもが保育園に行きたいというから連れてきました。」とか、大人同士が大事なお話しをしている時でも子どもが話しかけるからと相手の話を中断して子どもの話に合わせようとされることがあります。また、スーパーマーケットで時々見かける光景ですが、子どもが親を思い通りに動かそうと騒いだり泣いたりして困らせている姿を目にすることがあります。
この困った行動は、子どもが親をじっくり観察して学習した結果です。このように動けば、環境の一つである親は、必ずこのように反応してくれると学習しているのです。行動のパターンともいえるかもしれません。
でも、子育ての中で、これが良い結果をもたらす学習ならばよいのですが、先々子どもがこのパターンを繰り返すうちに、こんな風に行動すれば何でも私の言うことを聞いてもらえると勘違いしてしまうと子育ては、大変なことになってしまいます。
そこで保護者の方に、心しておいてほしいことがあります。ダメなものは、ダメと制限を与えて子育てをしてほしいのです。この私たちが暮らす社会の中のマナーやルール立ち居振る舞いは、小さなうちから勘違いしないように少しずつ親から知らせておきましょう。スーパーマーケットに入る前に他人にご迷惑になることをしたり、泣き叫んで親を困らせたりすれば直ぐに帰るよとお約束をしましょう。もし予想通りの悪い結果であれば「ごめんね、帰るよ」と直ちにお家に引き返しましょう。怖い顔で激しく怒りをぶつけるのではなく、おろおろ懇願するでもなく、あえて涼しい顔をしながら毅然とした態度で知らせてほしいのです。同じようなことを 2~3 回繰り返せば子どもは必ずしなくなります。
子どもは、親の行動や態度、雰囲気から社会や環境を理解していきます。子どもが今これをしてほしいからといって、すぐにそれに反応するのではなく今大切なことはこれだよと子どもに理解できるように親の行動から見せていただきたいのです。「ならぬことはならぬものです。」